涙嚢炎とは「涙嚢が詰まり、感染が起こり、涙嚢に膿や分泌物が溜まり、目の内側（鼻根部）が腫れる病気」を言います。

涙は涙点から涙小管、涙嚢、鼻涙管を通って鼻に流れています。これらを涙道と言います。

涙嚢炎はこの涙道が詰まってしまい、そこに感染を起こした状態で、眼の内側が腫れて痛みます。涙嚢炎には急性と慢性があり、急性は突然に目の内側がはれて、酷く痛みます。直ちに抗生剤の点眼や内服をし、場合により涙嚢部を切開し中に溜まった膿を排出します。慢性の場合はあまり痛みはありませんが、常に涙が溜まり、メヤニも出ます。抗生剤の点眼薬を点眼し、涙嚢洗浄を行います。治らない場合には涙管チューブ挿入術や涙嚢鼻腔吻合術を行います。