先天性色覚異常
先天性色覚異常とは「色の感じ方や色の見え方が生まれつきに違って見える場合」を言います。
先天性色覚異常は光を認識する網膜の視細胞3種類のうち、いずれかが生まれつき無いか、あるいは他の視細胞に近い働きをしている為に、他の大勢の人たちと違った色の見え方をします。
男性の20人に1人、女性の500人に1人の割合で認められ、軽い人が多いのですが程度はさまざまです。多くの場合は日常生活に不自由を感じていませんが、苦手な色の組み合わせによっては注意して生活した方がいいと思います。一方で、社会が出来るだけ多くの人に見分け易い配色を選ぶ配慮が必要です。
この10年、学校であまり色覚検査が行われなくなりましたので就職時の検査で発見されることもあり、問題視され、最近再び学校で色覚検査を行う様になりました。でも、先天的色覚異常があっても仕事が出来ないと一律に判断すべきではないという考え方から、制限される仕事は少なくなる傾向にあります。
現在、治療法はありませんが、悪化する事もありません。
性染色体のX染色体上に遺伝子があります。
【外部リンク】
- 日本眼科学会「目の病気 先天色覚異常」
- 日本眼科医会「色覚異常といわれたら」