西荻北眼科|白内障・緑内障・黄斑変性・糖尿病性網膜症など|西荻窪駅北口|

目の病気について

はじめに

眼は情報を得るのにとても大切な器官で、日常生活の情報の80%が見ることにより得られるといわれています。しかし、眼には色々な病気があります。病状も多種多様です。急激に視力を失う病気もあれば、徐々に悪化する病気もあります。また、体の様々な変化の影響をうけます。そこで、眼科領域の主な病気の事や、また、眼の最近の話題も含めわかりやすく説明します。

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近視

近くにピントが合い、遠くがぼやける状態で、凹レンズで矯正します。小学校の高学年からしだいに増えていきます。黒板の字や遠くが見にくくなってきたときには眼鏡をかけたほうがよいでしょう。眼鏡は遠くを見るための道具ですので必要に応じて使えば良いとおもいます。コンタクトレンズは高校生以上の人に勧めます。希にですが成人になっても、片眼だけ近視が進む人や非常に近視の強くなる人がいます。また近視の強い人は緑内障や網膜剥離になりやすいともいわれています。

遠視

遠視の人は凸レンズで矯正します。若いうちは調節力(ピントを合わせる力)が豊富なので軽度の遠視であれば日常生活に不自由はありません。また小学校入学前の子供は多くは軽い遠視です。一方、遠視が強いと視力の発達が妨げられ弱視なったり、内斜視になることもあります。これらは小学校入学時(就学時)の健診で発見されても手遅れになる可能性があり、早期に見つける必要があり、3歳時検診や幼稚園や保育園での視力検査が大切だと思います。また、遠視の方は目が疲れやすかったり、老眼が早く始まる可能性があります。

乱視

角膜(黒目の表面の膜)の表面は多くの人がまったくの球状ではなくてラグビーボールの表面のような形をしています。くわえて水晶体の形などの影響を受けて乱視になります。軽度の乱視を含めるとほとんどの人に乱視はあります。乱視は程度が強いと目の疲れの原因になったり、二重に見えたりすることがあります。一般的に乱視はあまり変化しませんが円錐角膜や翼状片では乱視が強くなります。

老視(老眼)

年齢とともに調節力(ピントを合わせる力)が低下していきます。遠くがよく見えるのに手元が見にくくなってきたら老眼が考えられます。40歳をすぎると老眼になる可能性があります。調節力の低下の程度は近視でも遠視でも同じですが近視の人は眼鏡をかけなくとも近くはある程度見えるので老眼を意識する年齢は遠視の人より遅くなります。遠視の人は疲れやすく老眼の自覚が早いです。

眼瞼下垂

まぶたが下がってきて瞳にかかった状態です。見にくくなるばかりか肩こりや頭痛の原因にもなります。先天性のものもありますが、多くは加齢に伴って起こります。ハードコンタクトレンズを長期に使うと起こりやすいとも言われています。治療は、まぶたを持ち上げる筋肉を縫い縮める手術が主なものです。

眼瞼痙攣、片側顔面痙攣

多くの人が一時的にまぶたがピクピクする事は経験します。たいていは一時的なものですぐによくなることが多いのですが、症状が重くなる病気に眼瞼痙攣や片側顔面痙攣があります。眼瞼痙攣は両眼のまぶたの痙攣で重くなると眼を開けることができなくなることもあります。不眠、肩こり、うつ病の薬でも起こることが知られております。片側顔面痙攣は片方の顔面に痙攣が起こる病気で眼だけではなく頬や口のまわりも痙攣する事があります。顔面神経が血管により圧迫されることが原因の一つだと考えられています。どちらの病気もボツリヌス毒素を痙攣した部位に注射する事で症状を和らげることが可能です。注射の効果は個人差がありおおむね3~6ヵ月くらいです。

麦粒腫

眼瞼の化膿性疾患です。俗に「ものもらい」といわれています。瞼が腫れて発赤し痛みがあり、多くは細菌の感染が原因です。瞼の外側に腫れてくる場合と結膜側に腫れてくる場合があります。抗生物質の点眼薬や眼軟膏をつかいます。炎症がひどい時には切開したり抗生物質の内服を処方する事もあります。

霰粒腫

マイボーム腺が詰まることで炎症を起こし、しこりとなったものを言います。通常痛みはありません。小さいものは自然に治ることも多いのですが、大きくなった時には手術を行います。高齢者ではまれにまぶたの脂腺癌という悪性腫瘍ができることがあり、注意が必要です。

眼瞼炎

まぶたの炎症をおこす病気です。まぶたが赤く腫れます。ただれたり、かゆくなることもあります。主にアレルギーによるものと細菌やヘルペスなどの感染によるものとがあります。また化粧品があわなくても眼瞼炎を起こすことがあります。

ドライアイ

目が疲れやすい、ゴロゴロする、不快感がある、かすむ、乾いた感じがするなどの症状があります。非常に増えてきていて現在800万人~1200万人の患者がいると推定されています。涙の分泌の低下ばかりでなくコンタクトレンズの使用、アレルギー性結膜炎、シェーグレン症候群など様々な原因で起こります。重くなると黒目に傷ができることがあります。人工涙液、ヒアルロン酸やムチン等の点眼薬が有効です。また、涙液分泌低下の強い人には涙点プラグなどを使い涙点(涙が鼻に通る道の入り口でまぶたの内側に上と下2ヶ所ある)を閉じることで症状の改善が期待できます。

流涙症

涙目のことです。結膜炎や黒目に傷ができてもなりますが慢性的には結膜弛緩症と涙道狭窄が多いです。涙は涙点から涙道を通って鼻に流れています。涙道の通りが悪くなると涙があふれてきます。涙道洗浄(細い針を涙点から入れて水を流すこと)で調べて、水が鼻に通りにくくなった場合(涙道狭窄)には涙道にチューブを入れたりする手術が必要になることがあります。また年をとるとともに白眼がたるんでくるようになり(結膜弛緩症)、涙目になり易くなります。結膜弛緩症がひどい場合にはたるんだ結膜を切除する手術をすることもあります。

涙嚢炎

涙が鼻に通る管が詰まってしまい、そこに感染を起こす事が原因で、眼の内側が腫れて痛みます。腫れや痛みが強い時には切開して膿みをだします。根本的な治療は手術で涙道を通るようにする事です。

新生児鼻涙管閉塞症

生まれた時から、涙やメヤニが多い時には新生児鼻涙管閉塞症が疑われます。涙が鼻に通る管を鼻涙管と言います。普通、生まれる時にはこの鼻涙管は開き、涙は通るようになります。新生児鼻涙管閉塞はこの管の通りが悪い状態のことをいいます。この鼻涙管は自然に通ることが多いので、生後3ヶ月くらい様子を見て涙洗(涙の鼻に通る管を洗うこと)をし、治らない場合にはブジーという管を使って通すこともあります。早期にブジーをしたほうが良いという考えと、自然に治ることもあるのでしばらく様子をみてからブジーをするという考え方があります。

結膜炎

結膜炎は結膜(白眼)が充血したり、眼脂(メヤニ)が出る病気です。他人からうつる結膜炎(感染性結膜炎)と、他人にはうつらない結膜炎(非感染性結膜炎)とに分けられます。

感染性結膜炎(うつる結膜炎)にはウイルス、細菌やまれにクラミジアによるものなどがあります。ウイルス性結膜炎には非常に感染力の強いアデノウイルス結膜炎があります。アデノウイルス結膜炎には潜伏期間があり感染してから症状がでるまで約一週間かかります。治療薬は症状をやわらげる薬か2次感染を防ぐために抗生物質の点眼薬を使います。薬を使っても早く治るわけでありません。本人の免疫力で治っていくのです。人にうつさないことが非常に大切です。手洗いをしっかりして目をこすったりしないよう注意して外出は控えてください。家族で手ぬぐいは別にしてお風呂は最後に入るようにしてください。アデノウイルス結膜炎は症状で流行性角結膜炎と咽頭結膜熱にわけられます。流行性角結膜炎は俗に「はやり目」ともいわれています。眼の症状がとても強く治るのに2週間くらいかかることもあり、長期間黒目に濁りがのこることもあります。学校は、学校保健安全法で治るまで出席停止になります。咽頭結膜熱は「プール熱」ともよばれていてプールでうつることがあります。喉の痛みや発熱する事が多く夏かぜの一種です。学校保健安全法によると症状がよくなってから2日は登校できませんし、プールもしばらく入れません。

ヘルペス性結膜炎

ヘルペス性結膜炎はウイルス性結膜炎の一つです。まぶたに水疱ができることもあります。片眼のことが多いです。アデノウイルス結膜炎との区別が難しいです。

細菌性結膜炎

細菌による結膜炎で、人にうつりますが感染力はウイルスほど強くはありません。抗生物質が効きます。最近は高齢者を中心に抗生物質が効きにくい耐性菌が問題となってきております。

アレルギー性結膜炎・花粉症

非感染性結膜炎(うつらない結膜炎)の代表はアレルギー性結膜炎です。
アレルギー性結膜炎はアレルギーが原因で、目のかゆみが主な症状です。多くはほとんど同時に両目に症状が出てきます。
スギ花粉症のように季節性のものと通年性のものがあり、抗アレルギー薬とステロイド薬の点眼が治療の中心になります。抗アレルギー薬の効果は弱いですが予防効果もあり問題となるような副作用はありません。ステロイド薬はかゆみを抑える効果が強く即効性がありますが、長期に使うと緑内障になったり角膜感染症をおこす可能性があります。ステロイド薬の使用はかゆみの強い時に必要最小限使うとよいでしょう。最近春季カタルなどの重症なアレルギーに対してシクロスポリンやタクロリムスなどの免疫抑制薬の点眼薬が使用できるようになりその有効性が報告されています。

結膜下出血

突然白目の細い血管が切れて白目が赤くなる病気です。多くは自覚症状がありません。鏡を見て驚いたとか、誰かに指摘されてわかります。1週間から10日くらいでたいがいは自然に治ります。出血を早く治す薬はありません。ただし出血がひどく白眼がはれている時には黒目に潤いが足りなくなることがあり、点眼薬が必要なこともあります。出血が繰り返し起こるのは結膜弛緩症の場合があります。また、出血をくりかえしたり程度が強い場合にはまれですが体に出血傾向がある場合もあります。

翼状片

白眼が黒眼に三角形にのびてくる病気です。ほとんどが鼻側からです。紫外線の影響が考えられていて漁師さんや沖縄の人に多いと言われています。治療は手術で切除することですが、再発する事があります。若い人や翼状片に勢いのある人に再発は多い傾向があります。ある程度大きくなってくると乱視が強くなってきて黒目の中央にまでくると見にくくなってしまうので、そうなる前に手術をする方がよいと思います。

角膜潰瘍

黒目は表面に傷がないと感染は起こりません。逆に黒眼に傷ができると感染をおこす危険性があります。感染すると黒眼が白く濁ってしまい見えなくなってしまうこともあります。コンタクトレンズ、怪我、ドライアイなどで黒眼に傷ができます。植物などの突き眼によるものは糸状菌というカビで起こることがあり、コンタクトレンズでは、緑膿菌やアカントアメーバで起こることがあり治療が難しいです。

白内障

カメラにたとえればレンズにあたる水晶体が濁ってくる病気です。加齢による影響が多く、また、糖尿病、アトピー、ステロイドの服用や怪我などよっても起こることもあります。残念ながらいまだに白内障を良くする薬はありませんが、進行を遅らせる点眼薬があります。白内障治療の主流は手術です。手術の方法は超音波水晶体乳化吸引術といい超音波で水晶体を小さく砕いて吸い取り、その後でレンズを折りたたんでもとの位置にいれます。この方法だと傷口が小さくて乱視がおきにくく手術後の炎症も軽くてすみ回復も早く済みます。眼内レンズ(眼に入れるレンズ)には最近、乱視用のものと遠近両用のものが使えるようになりました。ただし遠近両用レンズは保険が使えませんので、手術前後の診察や手術がすべて自費負担となります。手術する時期については特に決まりはなく人により様々です。目安としたら日常生活に不自由を感じた時ということになります。

緑内障

目と脳をつなぐ神経が障害され視野(見える範囲)に異常が出てくる進行性の病気です。進行すると失明する事もあり日本人の失明原因の第1位です。詳細な疫学調査(多治見スタディ)で緑内障は40歳以上の20人に1人の割合である事が明らかになりました。以前は眼圧が高い人に緑内障が多いと考えられていましたが、最近、眼圧が正常な人でも視野が狭くなり、緑内障になる事がわかりました。眼圧の値では緑内障かどうかわかりませんし、初期には無症状ですので、視野が狭くなったなどの自覚症状が出てきたときにはかなり進行していることが多い場合があります。緑内障の早期発見には45歳になったら眼科健診を受け、疑いのある人は視野検査とOCTの定期的な検査が大事です。

緑内障の治療は、点眼、レーザー、手術などがありますが、その目的は眼圧を下げて病気の進行を遅らせることです。最近2種類の成分を組み合わされた配合剤が発売され、患者さんの負担や副作用が軽減されることが期待されています。また手術は線維柱帯切除術(黒目と白目の間に小さな穴を開けて目の中の水を外に出す手術)が中心ですが、難治性の緑内障に対して房水(目の中を栄養している水)を目の外に導く材料を眼に埋め込むインプラント手術も行われています。

また、急性緑内障発作といって急激に眼圧が上がり眼痛、頭痛、嘔吐がおこり、放置すると失明してしまうタイプがあります。これは目の形が原因で目の中の水の出口が詰まってしまうことで起こります。遠視の高齢の女性に多いです。夜暗いところでは瞳が少し開いた状態になるので、夜更かしをすると発作を起こしやすいと言われています。レーザーで虹彩(茶目)に小さな穴を開けることで治ります。またレーザーで予防する事も可能です。白内障のある人は白内障の手術をすることでも緑内障発作は防げます。

飛蚊症

目の前に蚊やすす、クモの糸が飛んで見えるようになります。目の中の硝子体(目の中に詰まっている卵の白身のようなゼリー状の透明な液体)に年齢的な変化が起き、その結果、硝子体が網膜から剥がれることでおこります(後部硝子体剥離)。硝子体が網膜から剥がれる時には円形の視神経乳頭から剥がれる時にリング状になり形が変化して糸くずやクモの糸のように見えるようになります。これは年齢的な変化で病気ではありません。また、後部硝子体剥離が起こった時に、網膜の端に小さな穴があきその穴から硝子体液が網膜の裏側にまわってしまい網膜剥離になることが稀にあります。飛蚊症の症状に変化があった時にはすぐに眼科を受診するようにしてください。光視症(ピカピカと光が走ったように見える)のある場合にはより網膜剥離を起こしやすいですので注意が必要です。

硝子体出血

突然目の前にすすが飛んだように見えるようになり、進行するとかなり見にくくなります。これは網膜の血管が切れて硝子体に出血しておこります。糖尿病網膜症、網膜裂孔、後部硝子体剥離に伴って起こることがあります。出血が多いときには硝子体手術で出血をとることもあります。

糖尿病網膜症

糖尿病になると血糖が高くなることで血管が傷んできます。細い血管が傷みやすく主に神経、腎臓、網膜(カメラにたとえればフィルムにあたる)に障害が出てきます。糖尿病網膜症は血糖が高くなることで網膜の血管が傷んで起こります。多くの場合かなり進行しないと症状が出てきません。見にくくなってから受診するとかなり進行していて手遅れになることもあります。眼科では目薬で瞳を開いてから眼底検査を行います。この検査をすると3ー4時間ものが見にくくなるのでその間は車の運転はできません。

治療には、無血管領域(血のめぐりの悪くなったところ)や新生血管の進行をおさえるためのレーザー光凝固や、硝子体出血、網膜剥離、黄班浮腫に対して行われる硝子体手術にくわえて、ものをみるのにとても大切な黄班部の浮腫に対してのケナコルトの注射や抗VEGFの硝子体注射が行われるようになってきています。ただし、糖尿病網膜症はいまだによくするのは難しいので日頃の血糖のコントロールと定期的な眼科での診察で進行を予防するのがとても大切です。

眼底出血

網膜に出血していることを指します。主に網膜の血管が詰まったり切れたりして起こります。一口に眼底出血と言っても程度や範囲にとても差があります。眼底検査でたまたま見つかるものから見えなくなってしまうものまであります。また脈絡膜(網膜の奥にある網膜を栄養している血管の豊富な膜)の新生血管から出血する事があります。これはものをみるのにとても大事な黄班部に多いです。この原因となる加齢黄班変性症が最近増加しております。この病気は男性に多く、喫煙は進行を早めると言われています。以前は有効な治療法がなかったのですが、最近になり開発された抗VEGF抗体の硝子体注射が有効のことがあります。また光線力学療法というレーザー治療をおこなうこともあります。

網膜剥離

網膜が剥がれてしまい見える範囲がだんだん狭くなり放置すると失明する事もある病気です。年間に一万人に一人くらいの割合でおこります。網膜に穴があいてその穴から目の中の水が裏側にまわっておこる裂孔原性網膜剥離と目の中の炎症などにともなっておこる網膜剥離がありますが、裂孔原性網膜剥離が圧倒的に多いです。裂孔原性網膜剥離は若い人と中年の二つのピークがあります。若い人は近視の人が多く、網膜の端が薄くなっていて穴があくことでおこります。進行はゆっくりです。中年の場合には後部硝子体剥離が起きる時に網膜の端に穴があくことで起こります。突然の飛蚊症や光視症が注意信号です。進行は早いので注意が必要です。穴があいただけで見つかればレーザーで治療できますが、網膜剥離が起こると手術が必要になります。早期であれば簡単な手術でなおりますが進行してしまうと手術も難しくなり、視力の回復もわるくなります。

虹彩炎

目の中に炎症がおこります。充血、まぶしさ、痛みや視力低下がおこります。結膜炎のように目脂は多くありません。様々な原因でおこり急激か慢性か片眼か両眼か性別、年齢などで原因をかんがえます。原因を調べるために血液検査やレントゲン検査が必要になることがあります。最近、サイトメガロウイルスによって起こる虹彩炎、角膜内皮炎が話題になっています。

ブドウ膜炎

眼の炎症を起こす病気で最近では内眼炎ともいわれています。視力低下や充血、霧視、まぶしさを訴えます。虹彩炎よりも重症です。サルコイドーシス、原田病、ベーチェット病などが多いのですが、原因不明のものもかなりあります。 原因を調べるために血液検査、レントゲン検査や房水(眼の中の水)を取ることもあります。ベーチェット病はとても難治な病気ですが最近レミケードという薬が使えるようになって予後がだいぶ改善されています。

視神経炎

視神経(眼と頭をつないでいる神経)の炎症を起こす病気です。視力低下、視野の中央が暗い、色がはっきりしない、目を動かすと痛いという症状があります。原因不明のものが一番多いのですが、多発性硬化症という脳の病気に伴うものもあります。最近、抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎という病気が発見されました。

斜視

両目のバランスがくずれた状態です。内斜視(目が内側によっている)や外斜視(目が外側によっている)やまれに上下斜視があります。多くは原因が不明ですが頭の病気で起こることもあります。目の位置がずれていると両目で見る能力が障害されて、遠近感や立体視が悪くなります。子供の内斜視は遠視を伴うことが多いですのでまず遠視の眼鏡をかけることから治療を始めます。視力に左右差がある時には視力のいい方の眼をふさいで視力の悪いほうの眼で見る訓練をする事があります。これは1日の時間を決めて眼にあった眼鏡をかけて行います。また手術が必要になることもあります。外斜視はとても多い病気です。良いときと悪いときの状態に変化のある間歇性外斜視が多いです。これは両眼視機能のよい場合が多いですので治療を急がなくてもよい場合が多いです。お子さんによっては、目の内側の形で一見内斜視に見えることもあり偽斜視といわれています。

色覚異常

先天性色覚異常は男の子の20人に一人の割合で認められます。赤色や緑色に対する反応が弱いです。現在治療法はありません。軽いひとが多いのですが程度はさまざまです。性染色体のX染色体上に遺伝子があります。保因者のお母さんから息子さんに遺伝することが多いです。お父さんから息子さんに遺伝する事はありません。最近学校であまり色覚検査が行われなくなりましたので就職時の検査で発見されることもあります。色覚異常のある人は多くは日常生活に不自由を感じていませんが、苦手な色の組み合わせを知ってそれに注意して生活した方がいいと思います。色覚異常で制限される仕事は少なくなる傾向にありますが、自衛隊、警察、航空関係などで就職が制限される可能性があります。

睫毛乱生・内反症

「さかさまつ毛」とも言われています。上、下の瞼から生えている「まつ毛」が内向きに生えて、角膜に触れたり、角膜を刺したりして角膜に傷をつけるので異物感や痛みの原因になります。睫毛乱生の場合は角膜に触れる睫毛は抜きます。内反症の場合、軽ければ経過観察し、ひどい場合は手術を行います。

弱視

小児で強いや乱視、また、斜視などで片眼や両眼の視力が育たない状態を弱視と言います。通常、生まれたばかりの乳児の視力は弱く、0.1未満ですが、徐々に成長してゆき、3歳-―4歳頃には1.0位の視力に成長します。しかし、強い遠視や乱視、または斜視などがある小児は視力の育ちが悪く、弱視になる可能性があります。斜視の小児は直ちに、また、3歳児健診で強い遠視や乱視の小児は直ちに眼科で検査を受けて、眼鏡矯正の後、適正な弱視の訓練や斜視の治療が必要です。早期発見、早期治療!!

視神経乳頭の陥凹

成人病健診で「視神経乳頭の陥凹拡大」と指摘される事があります。神経乳頭とは目と脳とを結んでいる、我々が物を見る為の神経、すなわち視神経の眼球との接続部分の事を言います。眼底検査(眼底写真)で言うと、黄斑部より少し外側の所にオレンジ色の円形または楕円形をした物を視神経乳頭と言います。この視神経乳頭に動脈、静脈などの血管が集まっています。また、同時に網膜全体の視神経もここに集まって、視神経を通って脳に向かいます。この視神経乳頭が陥凹した場合、視神経が障害されている可能性があります。その結果視野障害を起こす原因ともなります。

結膜異物

結膜とまぶたの間に異物が挟まった状態を言います。異物感があり、非常に不快です。涙と共に自然と出てしまう事もありますが、取れない場合は眼科で取ってもらう必要があります。

加齢黄斑変性症

高齢者で、網膜の中心、黄斑部が障害され、見ようとする「人」、「モノ」、「景色」などがゆがんで見えたり、中心が欠けて見える病気です。
この加齢黄斑変性症には滲出型と萎縮型と2タイプがあります。滲出型は新生血管型とも呼ばれ、脈絡膜新生血管が発生し、出血などにより急激に視力が低下するタイプです。一方、萎縮型はドライタイプとも呼ばれ、黄斑部の網膜細胞が徐々に萎縮してゆくタイプです。検査は検眼鏡や眼底カメラ、蛍光眼底造影検査また、最近はOCTによる網膜の断層撮影検査が行われています。
治療としては、注射と弱いレーザーによる光線力学的療法(PDT)と抗VEGF抗体を眼球内に注射する方法です。加齢黄斑変性症を自分でチェックする方法は「アムスラーチャート」という碁盤の目の様な図を使って、片目づつチェックする方法です。「物がゆがんで見える」など異常を感じたら眼科に相談しましょう。

眼精疲労

「目の疲れ」の事を言います。
症状は目の疲れそのもの、その他、目の痛み、かすみ、目の乾き、または、頭痛、肩こりなど多種多様です。原因は眼の使い過ぎ、遠視、乱視、近視などの屈折異常や、メガネやコンタクトレンズの不具合などがあります。
また、ドライアイや緑内障、斜視など重篤な眼の疾患も潜んでいる事もあり、加えて、体調の不良、精神的なストレスも眼精疲労の原因になる場合があります。慎重な対応が必要です。眼を使う環境改善も大事です。

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